作業効率を上げる人が、最初に減らしているもの

2026.6.3

「作業効率を上げたい」
仕事をしていると、誰もが一度は考えることではないでしょうか。
同じ作業をするなら、できるだけ早く終わらせたい。手間を減らしたい。もっとスムーズに進めたい。
そう考えたとき、私たちはつい、便利そうな方法に目が向きます。
ショートカットキーを覚える。
便利なアプリを使う。
AIに文章や作業を手伝ってもらう。
自動化できるところは自動化する。
もちろん、これらはとても有効です。
うまく使えば作業時間は短縮できますし、「もっと早く知りたかった」と思うこともあります。
けれど、作業効率を上げるときに、まず見直したいことがあります。
それは、作業そのものの速さよりも、作業中に発生している“迷い”です。

作業を止めているのは「迷い」

作業がなかなか進まないとき、私たちは「自分の手が遅いのかな」「パソコン操作が苦手だからかな」と考えがちです。
でも実際には、
「どのファイルを使うんだっけ?」
「最新版はどれだったかな?」
「これはどこに保存すればいいの?」
「前に作った資料、どこにあった?」
と迷っている時間の方が、じわじわ効率を下げていることがあります。
一つひとつは数秒、数十秒でも、一日の中で何度も起こると、思った以上に大きなロスになります。
しかも、迷いは時間だけでなく集中力も削っていきます。
せっかく作業に入ったのに、
・途中でファイルを探す。
・保存先で迷う。
・資料の確認に戻る。
そうしているうちに、最初に何をしようとしていたのか、ほんの少し遠くなってしまいます。
デジタルの世界では、この“ほんの少し遠くなる”が、なかなか手強いのです。

迷わないための段取りをつくる

作業効率を上げるために大切なのは、いきなり速く手を動かすことではありません。
まずは、迷わず進めるための段取りを整えることです。
使うファイルを決めておく。
必要な資料を一つの場所に集めておく。
保存先を決めておく。
ファイル名のルールを決めておく。
完成後に誰へ渡すのか、どの形で提出するのかを確認しておく。
こうした準備があるだけで、作業中の小さな判断が減ります。
作業効率に必要なのは、単なる“速さ”だけではありません。
迷わず進めるための仕組みと、手間取らずに動かせる操作の速さ。
この両方がそろって、はじめて仕事はスムーズに進みます。

操作の手際と効率を左右するショートカット10選

段取りが整ったら、次に見直したいのが操作の手際です。

マウスでメニューを開き、項目を探して、クリックする。

もちろん間違いではありません。

ただ、毎日何度も行う操作であれば、その小さな手間は積み重なります。

これだけは覚えておきたいショートカット10選をご紹介します。

操作WindowsMac
コピーCtrl + Ccommand + C
貼り付けCtrl + Vcommand + V
切り取りCtrl + Xcommand + X
元に戻すCtrl + Zcommand + Z
保存Ctrl + Scommand + S
検索Ctrl + Fcommand + F
すべて選択Ctrl + Acommand + A
印刷Ctrl + Pcommand + P
新規作成Ctrl + Ncommand + N
ウィンドウ/アプリの切り替えAlt + Tabcommand + Tab

この10個は、パソコン操作の“基本の道具箱”のようなものです。
どれも地味ですが、使う回数が多いからこそ、効果は大きくなります。

特に「元に戻す」は、間違えたときの安心感にもつながります。
「戻せる」とわかっているだけで、作業へのハードルは少し下がります。

ショートカットキーは、パソコンが得意な人だけの技ではありません。
迷いを減らし、作業の流れを止めないための道具なのです。

“小さな面倒”を減らす便利な機能3選

作業効率を上げる方法は、ショートカットキーだけではありません。
日々の小さな面倒を減らしてくれる機能も、ぜひ味方につけたいところです。

1. クリップボード履歴

通常、コピーした内容は次にコピーしたもので上書きされます。
でも、クリップボード履歴を使えば、過去にコピーした複数の内容を呼び出して貼り付けることができます。

「あ、さっきコピーした文章をもう一度使いたかったのに……」
という小さなストレスを減らせます。

2. ユーザー辞書・単語登録

会社名、講座名、よく使うメール文などを短い言葉で登録しておく機能です。
毎回長い文字を入力する必要がなくなり、入力ミスも減らせます。

たとえば、会社名や資格名、よく使う挨拶文などは、登録しておくととても便利です。
地味ですが、日々の入力作業を確実に助けてくれます。

3. 画面分割・ウィンドウ切り替え

資料を見ながら文章を書く。
メールを確認しながらフォームに入力する。
表を見ながら別の資料を作る。

こうした作業では、画面の配置が整っているだけで効率が変わります。
パソコンの画面分割はもちろん、最近はブラウザ自体にも画面分割の機能が備わっているものがあります。

画面の中を整えることも、立派なデジタル整理です。

便利な機能というと、特別なアプリを想像しがちですが、実はパソコンやスマートフォンに最初から備わっている機能の中にも、使いこなせていないものはたくさんあります。

道具を増やす前に、今ある機能を少し見直す。
それだけでも、作業効率は十分に変わります。

AIも、段取りがあってこそ活きる

そして今、作業効率を考えるうえで欠かせない存在になりつつあるのがAIです。

文章の下書き、アイデア出し、情報の要約、作業手順の整理。
AIは、使い方によっては大きな助けになります。

ただし、AIも「何となくお願いすれば、何となく良くしてくれる」ものではありません。

何を頼むのか。
どの情報を使うのか。
どこまで任せるのか。
最終判断は誰がするのか。

これらが曖昧なままでは、期待した結果にならないこともあります。

AIを使うことそのものが効率化なのではなく、AIに何を手伝ってもらうかを決めること。
そのための情報を整えること。

そこまで含めて、作業効率なのだと思います。

最初に減らすべきもの

作業効率を上げる人が、最初に減らしているもの。
それは、作業時間そのものではなく、作業中の迷いです。

どのファイルを使うのか迷わない。
どこに保存するのか迷わない。
次に何をするのか迷わない。
同じ操作で何度も手間取らない。

その状態をつくることが、作業効率を上げる第一歩です。

迷いと無駄な操作を捨てる習慣化の第一歩、はじめてみませんか?

株式会社 デジタル・ファイリング・ラボ
代表 福永恵

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一生役立つ片付けに関する知識・能力の資格を発行するハウスキーピング協会が認定する、デジタルデータの整理方法が学べる資格講座です。
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「デジタル整理の考え方」を提案(ファシリテート)できるようになるための基本から学ぶことができる講座です。自分自身のデジタルデータの整理だけでなく、チームやプロジェクトにおける管理方法を学べる内容となっております。

はじめに
  • 講師紹介
  • デジタル整理アドバイザー®️とは
第一章 情報の共有
第二章 運用管理
第三章 情報共有のルール
第四章 ファシリテート
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