文字コードとユニコードとなんとかコード…..???

2024.8.9

パソコンでファイルを保存するとき、どんな名前をつけても良いわけではない、どんな文字や記号を使ってもよいわけではない、ということはデジタル整理アドバイザーのみなさんなら、よくご存知ですよね?
その理由について、最近よくご質問をいただくので、再確認としてお伝えしたいと思います。

たとえば「/」や「:」などの記号は、パソコンのシステムにとって特別な意味を持っています。

「/」(スラッシュ)は、フォルダを区切るための記号として使われているので、これをファイル名に使うとシステムが混乱してしまいます。また、「:」(コロン)は、ドライブの区切り(C:ならCドライブ)を示す記号です。

たとえば「C:\Users\」という表示を見たことがあると思いますが、これがその例で、「Cドライブの中のUsersというフォルダ(ディレクトリ)」を示しており、システムが誤解する可能性がある、といった理由から、これらの記号はファイル名に使わない方が良いとされています。

さらに、これら「記号」だけではなく、日本語のファイル名も過去には問題がありました。これは、コンピュータが使う「文字コード」というルールが関係していて、かつては国やシステムごとに異なっていたため、あるパソコンでは正しく表示された日本語が、別のパソコンでは「文字化け」してしまうことがあったのです。

しかし、今は状況が変わりつつあり、パソコンやインターネットの世界では「Unicode(ユニコード)」という統一された文字コードが普及してきました。このUnicode、世界中のどんな言語でも同じルールで文字を表現できるように作られたもので、これにより、日本語のファイル名も、どんなパソコンやスマートフォンでも正しく表示されるようになってきているのです。

たとえば、GoogleドライブやDropboxのようなクラウドサービスでは、Unicodeを使っているため、日本語のファイル名が問題なく扱えます。これにより、今まで避けていた日本語や特殊文字を使っても、安全にファイルを保存できるようになっています。

ただし、まだ一部の古いシステムや特定の環境では、Unicodeに対応していない場合もあります。そのため、もし他の人とファイルを共有したり、古いシステムで作業することがあると想定して、デジタル整理アドバイザー2級認定講座では、簡単な英数字や記号だけを使ったファイル名を選ぶことを前提にお伝えしています。

技術はどんどん進歩していますが、基本的なルールを守ることも大切です。新しい技術を上手に活用しながら、トラブルを避けて、スムーズに作業を進めるためにも、こうした背景を知り、しっかりと対応していきましょう。

デジタル整理勉強会では、こうした講座では習ったけどちょっとした疑問、や、学んでいくうちに新たに出てきた謎…にもお答えしています。

ぜひデジタル整理勉強会にもご参加くださいね!

株式会社デジタル・ファイリング・ラボ
代表 福永恵

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