2026.5.1
生成AIの進化が止まりませんね。
少し前までは、「ちょっと深く調べ物をしてもらう」「文章を書いてもらう」「アイデアを出してもらう」「メール文を整えてもらう」といった使い方が中心でした。
ところが最近では、生成AIは単に“答えてくれる存在”から、実際に“作業してくれる存在”へと変わりつつあります。
データの分類、ファイル名の整理、重複データの確認、フォルダ構成の見直し。
「パソコンの中がごちゃごちゃしているから、AIに整理してもらおう」
そんな使い方も、これからますます増えていくのだと思います。
たしかに、AIに任せれば、膨大な情報を短時間で確認し、一定のルールに沿って整理してくれる可能性があります。
人間が一つひとつ見ていたら時間がかかる作業も、AIならあっという間。
頼もしい相棒です。
……と言いたいところですが、ここで少しだけ立ち止まりたいのです。
便利さの裏側にあるリスク
最近、AIエージェントが企業のデータベースを削除してしまったという報道がありました。
高度な開発現場で起きた事例なので、私たちの日常的なファイル整理とまったく同じ話ではありません。
けれど、この話から考えたいことがあります。
それは、AIが便利であるほど、任せる前の環境づくりが重要になるということです。
私たちはつい、「もっと簡単に」「もっとシンプルに」と考えます。
けれど、表面を簡単にしようとすればするほど、その裏側には仕組みやルールが必要になります。
ワンクリックで済む操作の裏にも、権限設定、保存先の管理、確認手順、バックアップの仕組みがあります。
AIに任せる作業も同じです。
簡単に見えるからこそ、その前提となる環境づくりを、人間側が整えておく必要があります。
AIは優秀です。
けれど、「これは古いけれど残しておきたい資料です」「これは重複しているように見えるけれど、別用途で保管しています」「このフォルダは削除してはいけません」といった背景まで、必ずしも人間のように察してくれるわけではありません。
人間同士なら、
「この棚は触らないでくださいね」
「これは捨てる前に一度確認してください」
と声をかけられます。
でもAIに任せる場合は、その“声かけ”にあたるものを、あらかじめルールとして整えておく必要があります。
AIに任せる前に、人が整える
AIにデータ整理を任せる前に大切なのは、いきなり削除や移動をさせないことです。
まずは、AIが触ってよいフォルダと、触ってはいけないフォルダを分ける。
本番のデータではなく、コピーしたデータで試す。
削除ではなく、まずは「候補一覧」を出してもらう。
大切なデータは、バックアップを取ってから作業する。
こうした準備があってはじめて、AIは安心して力を発揮できます。
整っていない環境にAIを入れるのは、何が重要で、何を残すべきかを伝えないまま、優秀な新人さんに倉庫整理を任せるようなものです。
優秀な人ほどテキパキと動き、本人は良かれと思って片づけてくれるかもしれません。
けれど、あとから「それ、捨ててはいけない箱でした……」となる可能性があります。
しかもAIは仕事が速いので、気づいたときには、きれいさっぱり。
そこまでのスピード感は、できれば発揮しなくてよい場面です。
デジタル整理は、AI時代の土台になる
こう書くと、「では、AIにお願いしない方がいいのでは?」と思われるかもしれません。
けれど、そういうことではありません。
これからの時代に必要なのは、AIを避けることではなく、AIにすべてを丸投げしないことです。
AIが正しく働けるように、人間側が情報環境を整えておくこと。
どの情報を使うのか。
どこまで操作してよいのか。
何を残し、何を見直すのか。
万が一に備えて、どこにバックアップを置いておくのか。
その設計こそが、これからのデジタル整理に求められる力です。
デジタル・ファイリング・ラボが提唱している「デジタル整理」は、単にパソコンの中をきれいに並べることではありません。
必要な情報を、必要なときに、安全に活用できる状態に整えること。
そして、誰が使っても迷わない、困らない、続けられる情報環境をつくることです。
これは、人間同士のためだけではなく、これからはAIと一緒に働くための土台にもなっていくはずです。
デジタル整理アドバイザーが学ぶ「整える力」
AIを安全に活用するためには、特別な技術だけでなく、日々の情報環境を整える基本が欠かせません。
ファイル名を見れば、何のデータかがわかる。
フォルダを開けば、どこに何があるかが見える。
バックアップがあるから、安心して作業に取り組める。
共有するときには、誰が見ても迷わないルールがある。
こうした一つひとつの積み重ねが、AIに任せられる環境づくりにもつながっていきます。
デジタル整理アドバイザー2級では、ファイル名やフォルダ構成、バックアップの考え方など、個人のデジタル環境を整えるための基本をお伝えしています。
そして1級では、さらに一歩進んで、チームや組織で情報を共有し、誰もが迷わず使える仕組みをつくる力を学びます。
AIに何を任せ、どこまで任せるのか。
人が判断すべきことと、AIに任せられることをどう分けるのか。
こうした視点は、まさに1級で扱う「共有環境を整える」「ルールを設計する」という考え方にもつながっています。
生成AIは、これからますます私たちの仕事や暮らしの中に入ってくるでしょう。
だからこそ、怖がって遠ざけるのではなく、安心して活用できる環境を整えていくことが大切です。
AIが正しく働けるように、人間側が情報環境を整えておくこと。
どの情報を使うのか。
どこまで操作してよいのか。
何を残し、何を見直すのか。
万が一に備えて、どこにバックアップを置いておくのか。
その設計こそが、これからのデジタル整理に求められる力です。
株式会社 デジタル・ファイリング・ラボ
代表 福永恵
デジタル整理アドバイザー® 1級認定講座のご案内
デジタル整理アドバイザー®1級認定講座とは
一生役立つ片付けに関する知識・能力の資格を発行するハウスキーピング協会が認定する、デジタルデータの整理方法が学べる資格講座です。
世の中のお片づけブームの先駆けとなった資格「整理収納アドバイザー」の整理収納理論をベースに、デジタルデータの整理を理論から学べる講座です。
個人をベースにした2級の知識に加え、1級ではチームやプロジェクト単位でどのようにデジタルデータを管理していくと、作業の効率化を促進し、生産性を高められるかということを考え、そのファシリテートスキルも学びます。
デジタル整理アドバイザー1級講座を受講すると
チームやプロジェクトにおけるデジタルデータの整理・管理ができるようになります。
- チームやプロジェクトで、正確な情報共有ができるようになります
- データを探せないストレスがなくなり、チームやプロジェクトのコミュニケーションがスムーズになります
- チーム間で仕事がしやすくなり、目的を達成しやすくなります
- デジタル整理®だけではなく、モノの整理理論の概要も一緒に学ぶことができます
- デジタル整理®の考え方がわかり、デジタルアレルギーが軽減できます
カリキュラム
「デジタル整理の考え方」を提案(ファシリテート)できるようになるための基本から学ぶことができる講座です。自分自身のデジタルデータの整理だけでなく、チームやプロジェクトにおける管理方法を学べる内容となっております。
はじめに
第一章 情報の共有
第二章 運用管理
第三章 情報共有のルール
第四章 ファシリテート
第五章 チームにおけるデジタル整理の実践
まとめテスト
講座概要
受講条件:デジタル整理アドバイザー2級の有資格者が対象となっております
現在予定されている 開催日程 | 講座スケジュールをご確認ください |
| 受講料 | 38,500円(税込) テキスト代金・認定料込
再受講料:26,400円(税込)テキスト代金込 |
| 受講時間 | 8時間(予定) ※お昼に1時間の休憩が入ります |
| 受講方法 | オンライン講座 ※オンライン受講は下記「受講方法について」をご覧ください。(注1)
(注1)受講方法について オンライン受講とは、ご自宅や職場など任意の場所からZoomを利用し受講する講座です 事前に「Zoom参加用URL」をお送りします。そちらをクリックして受講いただきます。 *オンライン受講について、Zoomを初めてご利用になる場合、改めて詳細を事前にご案内いたします。 *オンライン受講の際は、ビデオをオン(お顔を出してコミュニケーションが撮れる形)にしてのご受講をお願いいたします。
■オンライン受講に必要なもの 下記①〜③の機器がついた(または外付けの)パソコンが必要です。 ①カメラ(自分の顔を写すため) ②マイク(自分の声を相手に届けるため) ③スピーカー(相手の声を聞くため) 下記はワークのために必要となります。お持ちでない方は、無料アカウントを取得してください。 ④Googleアカウント(教材でGoogleドライブを使用するため) |
| 受講資格 | デジタル整理アドバイザー2級をお持ちの方 |
| 催行人数 | 2名~10名迄 ※講師により開催人数等が異なりますので、各講師に直接お問合せ下さい |
| 教材 | 受講日3日前を目安にメールにて送付、またはダウンロードにてお渡しいたします。 |
| 認定証 | 受講後約1ヵ月で郵送いたします。 ※受講後1ヵ月半を過ぎても認定証が届かない場合、協会までお問合わせください。 ※受講後2ヵ月以上過ぎての未着のご連絡は、紛失扱い(有料)となります。
資格有効期限:なし ※更新の必要はありません。 |
| キャンセルについて | ご入金後の返金はいたしません。受講日の変更にて対応させて頂きます。 詳しくは、各講師または主催者に直接お願いします。 やむを得ずキャンセルをご希望の場合は、ハウスキーピング協会のキャンセル規定に準拠いたします。 こちらをご確認ください。 ▶︎一般社団法人 ハウスキーピング協会 / 講座・試験のキャンセル規定 |
お申し込みから受講までの流れ
お申込みからご受講までの手順になります。ぜひご一読下さい。
- ① 講座申し込み
- 現在お申し込みいただける日程は講座スケジュールをご確認ください
日程が出ていない講座は、リクエスト開催もお受けいたします。
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- ② 講座受講料のお支払い
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自動返信メール内に受講料のお支払い方法の記載がありますので、3日以内にお手続きをお願い致します。
お支払い方法:口座振込またはカード決済が可能です ※講師により異なるためお申込みページをご確認ください。
- ③ 事前準備について
- 講座開催3日前までに、ZoomID・テキスト資料をメールにてお届けいたします。Zoom アプリなどダウンロードしてご準備下さい。
- ④ 講座当日
- 6時間のオンライン講座です。※講師により休憩時間がある場合がございます。
ご受講くださるみなさまの理解度に合わせて進めますので、途中わからない点などはご質問ください。
講座終了後にテストがあります。
テストはオンラインで行います。
採点により合否を確定するものではなく、理解度を確認する内容になっております。
何度でも繰り返して満点を取るまで受けていただくことで理解を深めていく内容です。
※満点を取得されましたら講座は終了となります。
- ⑤ 認定証発行
- 講座受講後およそ1か月程度でハウスキーピング協会から認定証を郵送にてお届け致します。
講座についての注意事項
- 講座の4分の1以上の遅刻または早退をされると、資格認定されませんのでご注意ください。
- テキストは講座受講時に配布いたします。
- オンライン受講の場合、ご自宅のネット環境(WiFi等)により通信障害が発生する場合がございます。予めご理解の上お申込みください。
- 個人情報保護の観点から、録音や録画はお断りしております。