デジタル整理アドバイザーの2級と1級の違いって?特徴・取得方法などを解説

「パソコンに保存したはずのファイルが見つからない」
「共有フォルダはあるものの、どこに保存すればよいのか分からない」
仕事や暮らしのデジタル化が進むなか、このような悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
デジタルデータは、モノのように場所を取らないため、増えていることに気づきにくく、整理を後回しにしがちです。しかし、必要なデータがすぐに見つからない状態は、仕事の効率やチーム内の情報共有にも影響します。
こうしたデジタルデータの整理を、理論から体系的に学べる資格が「デジタル整理アドバイザー®」です。
デジタル整理アドバイザーには2級と1級があるため、「どちらを取得すればよいの?」「2級と1級では何が違うの?」と迷う方もいるでしょう。
この記事では、デジタル整理アドバイザーの資格に興味がある方に向けて、2級と1級の違いや、それぞれの特徴・取得方法、仕事に活かせる場面などを解説します。
1.デジタル整理アドバイザーとは?

デジタル整理アドバイザー®とは、デジタル整理®の理論に基づき、デジタルデータに関する課題の解決や改善に向けた提案ができる人材を認定する資格です。
デジタルデータの整理というと、不要なファイルを削除したり、フォルダを細かく分けたりすることをイメージするかもしれません。しかし、見た目を整えるだけでは、使いやすい状態を維持することは困難です。
まず、何のために整理するのかを明確にし、データを分類・グループ化したうえで、保存場所やファイル名などのルールを決める必要があります。大切なのは、必要な情報を探さずに取り出し、活用できる仕組みをつくることです。
デジタル整理アドバイザー認定講座では、整理収納の考え方をデジタルデータに応用し、情報を探しやすく、使いやすくするための知識を学びます。
整理収納アドバイザーとして活動している方にとっては、モノや書類だけでなく、パソコンやクラウド上のデータへと知識を広げるきっかけになるでしょう。
2.デジタル整理アドバイザー2級と1級の違い
デジタル整理アドバイザー2級と1級の主な違いは、整理する対象と学ぶ目的です。
| 比較項目 | 2級 | 1級 |
|---|---|---|
| 主な対象 | 個人のパソコンやデジタルデータ | チームやプロジェクトで共有するデータ |
| 講座の位置づけ | 基本編 | 応用・実践編 |
| 目指す状態 | 自分が必要なデータを探さずに使える | チーム全員が迷わず情報を共有できる |
| 主な学習内容 | 分類、フォルダ構成、ファイル名、保存方法、バックアップなど | 共有フォルダの構築、情報共有ルール、運用・維持管理など |
| おすすめの人 | 個人、個人事業主、デジタル整理を基本から学びたい人 | 企業の担当者、管理職、業務改善や情報共有に関わる人 |
| 受講資格 | どなたでも受講可能 | デジタル整理アドバイザー2級取得者 |
自分のパソコンやデータを整理したい方は、まず2級の取得を目指すのがおすすめです。企業や団体で複数人が使用する共有データを整えたい方は、2級で基本を学んだうえで1級を目指すとよいでしょう。
簡単に表すと、2級は「自分のデータを整える力」、1級は「複数人で使うデータ環境を整える力」を身につけるという違いがあります。
2-1.2級の特徴・取得方法
デジタル整理アドバイザー2級は、個人のパソコンやデジタルデータを整理するための基本を学ぶ講座です。
デジタル整理の目的や効果、データが増える原因、分類方法、フォルダ構成、ファイル名、保存方法、バックアップの考え方などを体系的に学びます。
「自分なりに整理しているのに見つからない」「同じようなファイルがいくつもある」「どのフォルダに保存すればよいか迷う」という方にもおすすめです。
講座はオンラインで行われ、受講時間は4時間です。受講資格は設けられていないため、パソコン操作に詳しくない方や、デジタル整理を初めて学ぶ方も受講できます。
オンライン講座を受講し、講座内のまとめテストに取り組むことで、2級資格が認定されます。まとめテストは、講座で学んだ内容を確認するためのものです。
自分のパソコンを整理したい方はもちろん、個人事業主の顧客情報や経理書類、仕事用ファイルの管理にも役立ちます。
また、整理収納アドバイザーの方にとっては、デジタルデータの相談に対応するための第一歩となります。これまで身につけた整理収納の知識を、パソコンやクラウド上のデータにも応用できるようになるでしょう。
2-2.1級の特徴・取得方法
デジタル整理アドバイザー1級は、2級で学ぶ個人のデータ整理を土台として、チームやプロジェクト単位での情報共有と業務効率化を学ぶ上級資格です。
企業では、基本的に複数の人が同じデータを扱います。そのため、一人だけが使いやすい方法ではなく、誰が見ても保存場所が分かり、必要な情報へたどり着ける仕組みが欠かせません。
1級講座では、共有フォルダの構築、情報共有ルールの策定、共有データ管理者の役割、整理された状態を維持・改善する方法などを学びます。
受講時間は7時間で、デジタル整理アドバイザー2級を取得していることが受講条件です。講座を受講し、講座内のまとめテストに取り組むことで、1級資格が認定されます。
企業で共有フォルダを管理している方、業務効率化やDX推進に携わる方、チームの情報共有に課題を感じている方に適しています。
また、1級以上を取得すると、プロのデジタル整理アドバイザーとして活動することも可能です。整理収納アドバイザーとして、モノや書類だけでなくデジタルデータまで支援したい方にとっても、仕事の幅を広げるための重要なステップになります。
3.デジタル整理アドバイザーの資格を活かせる場面

デジタル整理アドバイザー2級と1級の違いを見てきましたが、続いて資格を活かせる場面を紹介します。
デジタル整理アドバイザーの知識は、個人のパソコン整理から企業の業務改善まで、幅広い場面で活用できます。
3-1.個人のパソコンやデジタルデータの整理
2級で学ぶ知識は、自分のPC内の整理、写真や書類データの管理、ファイルを探す時間の短縮などに役立ちます。
個人事業主であれば、顧客情報や経理書類、制作データなどを管理しやすくすることにもつながります。保存場所やファイル名のルールを決めておけば、必要なデータを探す時間が減り、本来の業務に集中しやすくなるでしょう。
3-2.企業やチームの情報共有・業務改善
1級の知識は、企業や団体における共有フォルダの構築、ファイル名の統一、情報共有ルールの策定、担当者変更時の引き継ぎなどに活かせます。
データの保存場所が明確になれば、「どこにありますか」と確認するやり取りや、複数のファイルを開いて内容を確かめる時間を減らせます。
また、特定の担当者だけが保存場所を把握している状態を防ぎ、担当者の不在時や異動・退職時にも、必要な情報を確認しやすくなります。デジタル整理は、個人の作業効率だけでなく、組織全体の情報共有や業務の属人化防止にも役立つのです。
3-2.企業やチームの情報共有・業務改善
私はこれまで、企業のファイリング・システム構築や、家庭からオフィスまでの整理収納・業務改善に携わってきました。その経験から、モノとデジタルデータの整理には共通する部分が多いと感じています。
例えば、データの入れ物であるフォルダの名前が分かりにくいと、「どのフォルダに保存すればよいのか迷う」「必要なデータを探すのに時間がかかる」といった問題が起こります。
一方で、分類しようとしてフォルダを細かく作りすぎると、かえって保存場所を判断しにくくなり、目的のデータにもたどり着きにくくなります。
整理収納には、一緒に使うモノをひとつのグループとしてまとめる「グルーピング」という手法があります。この考え方は、データやフォルダの整理にも応用できます。関連するデータを目的や業務ごとにまとめることで、保存場所を判断しやすくなり、必要な情報も見つけやすくなるのです。
整理収納アドバイザーとして、すでにモノを整理する理論や、それを相手に伝える力を持っている方がデジタル整理を学べば、お客様や企業が抱える「データの片づけ」にも知識を広げられます。
整理収納とデジタル整理の両方を理解していることは、これからの仕事における新しい強みになるでしょう。
4.デジタル整理アドバイザーの資格に興味がある方へ

今回は「デジタル整理アドバイザーの2級と1級の違い」というテーマで解説しました。2級と1級では、整理する対象と学習内容が異なります。
自分のパソコンやデジタルデータを整理したい方は、まず2級で基本を身につけるのがおすすめです。企業や団体で共有フォルダを管理している方や、情報共有・業務効率化に取り組みたい方は、2級を取得したうえで1級を目指すとよいでしょう。
また、整理収納アドバイザーとして活動している方がデジタル整理を学ぶことで、モノ・書類・デジタルデータを横断して考えられるようになります。自分のスキルをさらに広げたい方にも適した資格です。
デジタル整理は、ファイルをきれいに並べ替えることが目的ではありません。必要な情報をすぐに見つけ、安心して活用できる仕組みをつくり、その状態を維持していくことが大切です。
デジタル整理アドバイザー認定講座は、オンラインで受講できます。自分のデータを整えることから始めたい方は2級、チームや組織の情報共有まで改善したい方は1級の取得をご検討ください。
講座内容や開催日程、受講料などの最新情報は、以下の公式ページでご確認いただけます。
整理収納の知識をデジタルの世界にも広げ、暮らしや仕事をさらに整える一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
デジタル・ファイリング・ラボが提供している「デジタル整理アドバイザー®講座」の詳細はこちら
このコラムを書いた人:有賀 照枝
(株式会社デジタル・ファイリング・ラボ 取締役/デジタル整理アドバイザー®認定講師)
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