共有フォルダの整理例を紹介!管理のコツも解説

「このファイル、どこに保存しましたっけ?」
と聞かれ、置いたはずのフォルダを開くけれど、見当たらない。
共有フォルダを開き、階層をたどり、
似たようなファイル名を開いては閉じ、開いては閉じ……。
そのあいだにも、刻々と時間は過ぎていく。
チームの誰かが、きっと一度は経験している光景ではないでしょうか。
共有フォルダは便利です。
でも、整理の方法を決めないまま運用すると、あっという間に“データの物置”になります。
今回は、共有フォルダの整理例を具体的にご紹介しながら、管理のルールやNG例まで、わかりやすく解説していきます。
共有フォルダの整理例
共有フォルダの整理は、大きく分けて「何を軸に分類するか」で決まります。
まず大切なのは、分類する目的を決めること。
目的がはっきりすれば、構造は自然と整っていきます。
それが、“誰が見ても迷わない構造”につながります。
部署別に分ける場合
もっとも王道なのが、部署別のフォルダ構成です。
共有フォルダ
├ 営業部
├ 総務部
└ 経理部
その下に、業務内容ごとのフォルダを作成します。
営業部
├ 見積書
├ 契約書
└ 提案資料
誰(部署)が、どんな目的(業務)で使うのかが明確になります。
ただし、複数部署にまたがるデータを二重保存しないよう、保存ルールを決めておきましょう。
プロジェクト別に分ける場合
期間や目的がはっきりしている業務には、プロジェクト別の整理方法が有効です。
共有フォルダ
├ 2026_新商品開発
├ 2026_展示会準備
└ 2025_社内研修
終了後は「アーカイブ」フォルダへ移動。
年度単位でまとめておくと、フォルダ単位で保管やバックアップがしやすくなります。
さらに、フォルダごとに保存年限のルールを決めておけば、「いつ削除するか」が明確になります。
その結果、ストレージを圧迫せずに済みますし、削除作業にかける労力も最小限に抑えられます。
コスト面でも、時間面でも、とても理想的な管理方法です。
用途別に分ける場合
業務の種類が明確な場合は、用途別もわかりやすい整理例です。
共有フォルダ
├ テンプレート
├ マニュアル
├ 申請書
└ 共有資料
この場合、ファイル名のルールが整理の質を左右します。
例:
2026_04_請求書_株式会社〇〇.xlsx
日付・内容・対象が入っていれば、検索しても見つけやすくなります。
いちいちファイルを開いて確認しなくても、検索結果から「これ!」とすぐに見つけられます。
NG例:階層が深すぎる
営業部
└ 2026
└ 4月
└ 顧客別
└ 提案書
階層が深くなりすぎると、目的のデータにたどり着くまでが遠くなります。
共有フォルダの階層は3〜4段階程度を目安にしましょう。
「きれいに分類したい」と思うあまり、地下深くまで潜り込んでしまわないように。
共有フォルダの整理・管理のコツ
共有フォルダの整理は、一度整えて終わりではありません。
管理の仕組みがなければ、いつの間にか“なんとなく運用”に戻ってしまいます。
折に触れてルールを見直しながら、少しずつ整え続けることが大切です。
ルールを決めて共有する
共有フォルダの整理方法は、必ずルール化します。
- 日付は「YYYYMMDD」で統一
- ファイル名に内容を必ず含める
- 保存先は一か所のみ
- 不要データは削除対象へ移動
ルールは口約束ではなく、文書化して共有しましょう。
いつでも、誰でも確認できる場所に、きちんとまとめておきます。
せっかく作ったルールも、見つけられなければ意味がありません。
曖昧さは、データの散らかりに直結します。
定期的に見直す
共有フォルダは放置すると、確実に肥大化します。
- 半年ごとに不要ファイルを削除
- 重複データの確認
- 古いフォルダをアーカイブへ移動
整理とは「保存」だけでなく、「削除」まで含めて完成です。
フォルダ単位で管理する
個別ファイルではなく、フォルダ単位で管理できる構造にしておくことが重要です。
年度やプロジェクトごとなど、フォルダ単位で整理しておけば、
- バックアップや移動
- 保管
- 保存
- 削除
が一括で行えます。
アップデートしながら管理する「保管」と、
書き換えずに維持する「保存」を分けて運用することも容易になります。
これは管理効率だけでなく、ストレージ運用の観点でも大きな差になります。
アクセス権を適切に設定する
共有フォルダは「誰でも編集可」にしているケースも多いですが、
誤削除や上書きのリスクもあります。
閲覧のみ、編集可などの権限設定を見直すことも、整理の一部です。
デジタルファイルの整理術を学ぶなら
共有フォルダの整理は、単なる片づけではありません。
- 分類方法の設計
- 階層の考え方
- ファイル名ルール
- バックアップと保管の考え方
これらを体系的に理解すると、整理は格段に楽になります。
個人のパソコン整理だけでなく、チームの共有フォルダ管理まで対応できる力を身につけることで、業務効率は大きく変わります。
共有フォルダを整理する場合には
共有フォルダの整理例をいくつかご紹介しましたが、
大切なのは「自分たちの業務に合う方法を選ぶこと」です。
- 分類軸を決める
- 階層を深くしすぎない
- ファイル名のルールを統一する
- 定期的に削除する
整理とは、探す時間を減らすための投資です。
共有フォルダが整うと、
会議中に固まる時間が減ります。
「あれ、どこだっけ?」が減ります。
そして何より、チームの空気が少し軽くなります。
共有フォルダの整理は、地味ですが確実に効く改善策。
今日、ひとつフォルダを見直すところから始めてみませんか。

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このコラムを書いた人:福永 恵
(株式会社デジタル・ファイリング・ラボ 代表)
デジタル整理®の力で、誰もが快適に働ける環境を。
デジタル整理アドバイザー認定講座草案者の一人。
整理収納アドバイザー、ScanSnapプレミアムアンバサダー。
ファイル名にも人生にも、“迷わないルール”を。

