【パソコン用語】パスとは?意味や種類などを解説

パソコンの操作に慣れてくると、ふいに出てくる言葉があります。
「このファイルのパスを教えてください」
「パスを指定してください」

……パス?
合言葉でしょうか。通行証でしょうか。

実はこの「パス」、データ整理の場面でとても大切なPointです。けれど、意味があいまいなまま何となく使っている方も少なくありません。

今回は、パソコン用語としてのパスとは何か、その意味や種類、書き方や確認方法まで、できるだけわかりやすく解説します。

パスとは?

パスとは、ファイルやフォルダがどこにあるかを示す“住所”のようなものです。

パソコンの中には、たくさんのデータが保存されています。
それらはすべて「階層構造」で管理されています。フォルダの中にフォルダ、その中にファイル……という入れ子構造ですね。

パスとは、その階層をたどって

  • どのフォルダの
  • (さらに)どのフォルダの
  • どのファイルか

文字で記述したものです。

たとえば、こんな記述を見たことはありませんか?

C:\Users\Megumi\Documents\セミナー\資料.docx


これは、

  • Cドライブの
  • Usersフォルダの
  • Megumiフォルダの
  • Documentsフォルダの
  • セミナーフォルダにある
  • 「資料.docx」というファイル

という意味になります。

つまりパスとは、
ファイルやフォルダの場所を正確に指定するための方法なのです。

また、パスを理解するということは、例えばキーワード検索などで探したファイルが実際に、どこにあるのかを把握できる、ということでもあるんです。

パスの種類

パスにはいくつかの種類があります。代表的なのは次の3つです。

絶対パス

絶対パスとは、ルート(最上位の階層)から目的のファイルまでを、順番にすべて記述したパスです。

例:

C:\Users\Megumi\Documents\資料.docx

最初から最後までフルで書くのが絶対パス。
いわば「郵便番号から部屋番号まで全部書く」ようなものです。

どこから見ても同じ場所を示すため、間違いが起きにくいのが特徴です。

WebサイトのURLも、

https://digital-filing.com/column/path

のようにドメインから書く階層構造でページを表していて、絶対パスになっています。

相対パス

相対パスとは、「今いる場所」を基準にして目的地を書く方法です。

たとえば、あなたが自宅にいるとします。
「駅までの行き方は?」と聞かれたら、

「家を出て右に曲がって、2つ目の角を左」

と説明しますよね。

これが相対パスです。
“今ここ”がわかっている前提で成り立つ書き方なのです。

たとえば、「Documents」フォルダの中で、他のファイルを表す場合は、

セミナー\資料.docx

と書くだけで済みます。
実際のパスが

Documents\セミナー\資料.docx

だったとしても「Documents」フォルダの中にいることが前提なので、

Documents\

は省略して、

セミナー\資料.docx

と表します。


毎回ルートから順番にすべて書かなくてよいのでシンプルですが、
「どこを基準にしているか」によって意味が変わる点には注意が必要です。

会話で言えば「そこ右」みたいなものですね。
便利ですが、基準が共有できていないと迷子になります。

ルートパス

ルートパスとは、最上位の階層そのものを指します。

Windowsであれば

「C:\」

MacやLinuxであれば「/」がルートです。

ここがすべての始まり。
データの世界の“本籍地”のような存在です。

パスの書き方

パスの書き方には、OSによる違いがあります。

Windowsの場合

  • 区切りは:
「\(バックスラッシュ)」
  • 例:
C:\Users\名前\Documents\

Mac・Linuxの場合

  • 区切りは「/(スラッシュ)」
  • 例:/Users/名前/Documents/

この違いは意外と重要です。
特にWeb制作やサーバー管理では混同するとエラーの原因になります。

また、パスの最後に書かれるファイル名も重要です。

資料.docx

のようにファイル名+拡張子まで含めて初めて正確な指定になりますので、注意しましょう。

パスの確認方法

では、実際にパソコンでパスを確認するにはどうすればよいのでしょうか。

Windowsの場合

  1. ファイルを右クリック
  2. 「プロパティ」を開く
  3. 「場所」を確認

または、エクスプローラーのアドレスバーをクリックするとパスが表示されます。

Shiftキーを押しながら右クリック →
「パスのコピー」も便利な方法です。

Macの場合

  1. ファイルを右クリック
  2. Optionキーを押す
  3. 表示されている「コピー」が「◯◯のパス名をコピー」に変わるので、それを選択

Finderの表示オプションで「パスバーを表示」もおすすめです。

パスを確認できるようになると、

  • どの階層に保存しているのか
  • ルールどおりの場所に入っているか

を客観的に見直せるようになります。

これはデータ整理において、非常に大きな意味を持ちます。

パソコンのパスについて

パスとは、単なる文字列ではありません。
それは、データの位置情報そのものです。

パスを理解するということは、

  • 階層構造を理解すること
  • 保存ルールを理解すること
  • ファイルの正確な場所を把握できること

につながります。

「探す時間がもったいない」
「どこに保存したかわからない」

その背景には、パスの概念が整理されていないことが少なくありません。

私たちデジタル・ファイリング・ラボでは、
こうしたデータ管理の基本構造から体系的に学べる資格として、
デジタル整理アドバイザー®を運営しています。

ファイル名のつけ方、フォルダ構成、保存ルール。
そして、その土台となる考え方。

パスとは何かを理解することは、
デジタル整理の第一歩でもあります。

パソコンの中は、見えないからこそ整えにくい。
けれど、構造を知れば、必ず整います。

今日から、ぜひご自身のパソコンで
ひとつファイルのパスを確認してみてください。

その一歩が、
「探さない仕事」への入り口になるかもしれません。

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このコラムを書いた人:福永 恵
(株式会社デジタル・ファイリング・ラボ 代表)

デジタル整理®の力で、誰もが快適に働ける環境を。
デジタル整理アドバイザー認定講座草案者の一人。
整理収納アドバイザー、ScanSnapプレミアムアンバサダー。
ファイル名にも人生にも、“迷わないルール”を。