パソコン内のファイルの探し方!方法・コツを解説

パソコンを使っていると、「あのファイル、どこに保存したっけ?」と焦る場面に一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか。資料作成や写真整理、仕事のデータ確認など、日常的にファイルを扱う中で、探したいファイルが見つからないと作業効率が大きく下がってしまいます。
この記事では、パソコン内のファイルの探し方を基本から応用まで詳しく解説します。検索に便利なオプション設定や、見つからないときの対処法、そしてそもそも「探す」必要がない状態を作るためのファイル管理術もご紹介。Windows11ユーザーを中心に、誰でもすぐに活用できる内容ですので、ぜひ参考にしてください。
ファイルの基本的な探し方
パソコン内でファイルを探す方法にはいくつかあります。Windowsでは、エクスプローラー(フォルダ画面)やスタートメニューの検索機能がとても便利です。ここでは、代表的な3つの方法を紹介します。
■ キーワードで検索
一番基本的で手軽な方法が、「キーワード検索」です。
手順
- タスクバーの「検索アイコン(虫眼鏡)」をクリック、または[Windows]キーを押して検索画面を表示
- 探したいファイルの名前や、含まれていそうなキーワードを入力
- 表示された検索結果候補の中から目的のファイルを探し、右クリックして、一覧から「ファイルの場所を開く」をクリック
たとえば「企画書」や「2025年売上」など、記憶にあるキーワードを入力するだけで関連するファイルを一覧表示してくれます。完全なファイル名を覚えていなくても、一部の文字だけでOKです。
ポイント
- ファイル名に迷ったら日本語だけではなく英数字の両方で試してみましょう
例:「見積書」「mitsumori」など - 検索結果は右クリックから“ファイルの場所を開く”ことで、保存フォルダも確認できます
- 検索結果が表示されたら、画面上の索バーにある「並び替え」から、「更新日時」「名前」順などで並び替えるとさらに見つけやすくなります
■ 更新日時で絞り込む
ファイル名を思い出せないときでも、「いつ使ったか」がわかれば、更新日時で絞り込むことで目的のファイルを探せます。
たとえば、「昨日のプレゼン資料」や「先月修正したExcelファイル」といった曖昧な記憶でも、時間軸を使うことで探しやすくなります。
手順
- エクスプローラーを開く(ショートカット:Windowsキー+E)
- 右上の検索窓に「*」を入力
- 「検索オプション」→「更新日」から、検索範囲を選択「今日」「昨日」「今週」「先週」「今月」などを指定
ポイント
- 具体的な日時を指定して検索したい場合は、手順「2.」で下記のように入力します
例:2025年5月1日~2025年5月15日に更新されたファイルの場合
「更新日時:>=2025/05/01and更新日時:<=2025/05/15」 - 「*」:ワイルドカード
検索時、正確な綴りを思い出せない場合に「任意の文字列を表す」ために使われます。
■ ファイルの種類で検索
拡張子(例:.docx、.pdf、.jpg)を指定して検索する方法です。Wordファイルなら「*.docx」と入力すると、指定された種類のファイルだけが一覧で表示されます。ファイルの名前が不明でも、「ファイルの種類」がわかっていれば、拡張子で絞り込む検索が有効です。
手順
- エクスプローラー を開く
- 画面左側に並んでいる 「 PC 」アイコンをクリック
- 画面右上の検索バーに 「( 検索したい拡張子名 )」 を入力し、「 Enter 」 キーを押して検索を開始
例:「pdf」「.pdf」と入力すると、含まれた文字列のあるファイルやフォルダがすべて表示されるため、PDFファイルだけを探したい場合は「*.pdf」と入力。 - 検索終了後、PC全体に配置されている 「( 検索対象の拡張子ファイル )」、または 「( 名前に拡張子が含まれたファイル )」 が一覧表示される
拡張子の例
ファイルの種類 | 拡張子 | 入力例 |
---|---|---|
Word文書 | .docx | *.docx |
Excel表計算 | .xlsx | *.xlsx |
PowerPointプレゼン | .ppt | *.ppt |
画像ファイル | .jpg / .png | *.jpg /*.png |
PDF資料 | ||
テキスト | .txt | *.txt |
ポイント
- 初期設定で拡張子は 「 非表示 」 に設定されています。ファイルを検索しやすいよう、ファイル名拡張子を 「 表示 」 に切り替えましょう。
<拡張子を表示させる手順>
- エクスプローラーを起動
- 画面上部に配置されている 「 表示 」 のプルダウンをクリック
- プルダウンメニューから 「 表示 」 ⇒ 「 ファイル名拡張子 」 の順にクリック
- ファイル名の後に 「 拡張子 」 が表示されるようになる
- 検索バーに「キーワード+拡張子」を組み合わせると、さらに絞り込むことができます(例:見積書 *.pdf)
- ファイルの配置場所を表示させたい場合は、 ファイルを 「 右クリック 」 ⇒ 「 その他のオプションを確認 」 ⇒ 「 ファイルの場所を開く 」 を選択します。
このように、Windows 11では検索機能がさらに洗練されており、直感的な操作で目的のファイルにアクセスできます。次回ファイルが見つからないときは、ぜひこれらの方法をお試しください。
ファイルが見つからない場合には
基本の方法でもファイルが見つからないことがあります。そのような時は以下の手順で落ち着いて確認しましょう。
ゴミ箱を確認する
うっかり削除してしまったファイルは、まずゴミ箱にある可能性があります。ゴミ箱を開いて、目的のファイルを探しましょう。
- ファイルが見つかれば右クリックで「元に戻す」
- 定期的にゴミ箱を空にしている人は復元できないこともあります
バックアップを確認する
OneDriveやGoogleドライブ、外付けHDDなどのバックアップ先にファイルが保存されているか確認しましょう。最近では自動同期設定があるため、ローカルで見つからなくてもクラウド側にあるケースがあります。
検索オプションを見直す
検索設定が「現在のフォルダ」に限定されていると、別の場所にあるファイルがヒットしないことも。検索範囲を「PC全体」に変更して、再度探してみましょう。
ファイル管理の重要性
「ファイルが見つからない」という状況を繰り返さないためには、日ごろからのファイル管理がカギです。ファイルを探す時間を削減することで、作業の効率化・ストレス軽減につながります。
フォルダ構成の見直し
業務内容や目的ごとに、階層的にフォルダを分けると便利です。
例
仕事用
├── 2024年度
│ ├── 提案資料
│ └── 見積書
私用
├── 写真
└── 資料
このように構造化することで、どこに何があるか直感的に把握しやすくなります。
ファイル名のルールを決める
ファイル名は以下のように「誰が・何を・いつ」を明示すると検索性が上がります。
例:202406_山田商事_見積書.pdf
- 数字は西暦+月の順に統一
- 半角英数字を基本にする
- スペースはアンダーバー( _ )で表記
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こんな人におすすめ
- フォルダが乱立し、どこに何があるか分からない
- 業務効率を上げたいが、ITが苦手
- 仕事とプライベートのファイルが混在している
サービスの一例
- フォルダ構造の見直し
- 自動バックアップ設定
- GoogleドライブやOneDriveの活用提案
- チーム内での共有ルール作成 など
パソコン内のファイルの探し方について
パソコン内のファイルを効率よく探すには、検索機能の基本操作に加え、「検索条件を絞る」工夫が大切です。ファイルが見つからないときも、焦らずにごみ箱やバックアップをチェックし、必要に応じて設定の見直しをしましょう。
そして、そもそも「探す必要がない状態」にするために、日ごろのファイル管理を習慣化することが、最大の時短対策です。フォルダの構造化やファイル名の工夫だけで、作業効率は驚くほど変わります。
自分では難しいと感じたら、デジタル整理のプロであるデジタル整理アドバイザー®に相談するのも一つの手。快適なPC環境を手に入れ、作業効率アップ・ストレスフリーな日常を目指しましょう。
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