テレワークの情報共有における課題やおすすめツールを解説

近年、働き方の多様化が進み、企業や個人の業務環境においてテレワークやリモートワークが急速に普及しました。オフィスに出社せず、自宅やサテライトオフィスなどから業務を行うことで、通勤時間の削減や柔軟な働き方が実現できる一方で、「情報共有」の難しさを感じている企業やチームも少なくありません。
対面でのコミュニケーションが減るテレワーク環境では、社内の情報がうまく伝わらない、必要な資料が見つからない、オンライン会議が増えすぎて効率が落ちるなど、さまざまな課題が発生することがあります。特に、情報共有の方法が整っていない場合、業務効率の低下やミスの原因にもつながりかねません。
そこで重要になるのが、テレワークに適した情報共有の仕組みづくりです。チャットツールやクラウドサービスなどのITツールを適切に活用することで、リモート環境でもスムーズなコミュニケーションや業務の連携が可能になります。
本記事では、テレワークにおける情報共有の課題を整理しながら、具体的な方法やおすすめツール、導入する際の注意点について分かりやすく解説します。テレワークでの情報共有を改善したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
- 1. 1.テレワークの情報共有における課題
- 1.1. 情報が分散してしまう
- 1.2. コミュニケーション不足が起こりやすい
- 1.3. 情報の更新が共有されない
- 2. 2.テレワークでの情報共有の方法・おすすめツール
- 2.1. チャットツール
- 2.2. タスク管理ツール
- 2.3. オンライン会議ツール
- 2.4. クラウドストレージ
- 3. 3.テレワークでの情報共有に関する注意点
- 3.1. 情報共有のルールを決める
- 3.2. ファイル管理のルールを統一する
- 3.3. セキュリティ対策を行う
- 3.4. 情報を一元管理する
- 3.5. 情報共有のタイミングを決める
- 3.6. オンライン会議を増やしすぎない
- 3.7. 情報の更新を共有する
- 4. 4.テレワークで情報共有する際には
1.テレワークの情報共有における課題
テレワークやリモートワークでは、社員が同じ場所で働いていないため、従来のオフィス勤務とは異なる情報共有の課題が生じます。オフィスであれば、隣の席の人に声をかけたり、会議室で打ち合わせをしたりすることで自然に情報交換が行われますが、テレワーク環境ではそのような機会が減ってしまいます。
その結果、社内の情報が個人の中に留まりやすくなったり、必要な情報がチーム全体に共有されないまま業務が進んでしまうケースも少なくありません。こうした状況が続くと、業務の効率が下がるだけでなく、チームの連携やコミュニケーションにも影響を与える可能性があります。
テレワークの情報共有でよく見られる課題には、次のようなものがあります。
情報が分散してしまう
テレワーク環境では、メール、チャット、オンライン会議、クラウドストレージなど、さまざまなツールを使うことになります。そのため、どこにどの情報があるのか分からなくなり、情報が分散してしまうケースが多く見られます。
例えば、会議の議事録はチャットツールにあり、資料はクラウドストレージ、タスクは別のツールで管理している場合、必要な情報を探すのに時間がかかってしまいます。
コミュニケーション不足が起こりやすい
テレワークでは、同じ空間で働いていないため、ちょっとした雑談や確認が減りやすくなります。結果として、チームメンバーの状況が分かりにくくなり、コミュニケーション不足が起こることがあります。
特に新しいメンバーがチームに加わった場合や、プロジェクトの進行状況を共有する際には、意識的に情報共有を行わなければ、業務の進行に影響が出ることもあります。
情報の更新が共有されない
テレワーク環境では、資料の更新やタスクの変更などがリアルタイムで共有されない場合があります。例えば、誰かが資料を修正しても、その情報がチーム全体に伝わらないと、古いデータを使って仕事を進めてしまう可能性があります。こうしたトラブルを防ぐためには、情報を一元管理できる仕組みを整えることが重要です。
2.テレワークでの情報共有の方法・おすすめツール
テレワークでは、適切なツールを活用することで情報共有の効率を大きく高めることができます。
テレワークにおける情報共有をスムーズに行うためには、適切なツールを活用することが欠かせません。近年では、クラウドサービスやオンラインツールが充実しており、リモート環境でも効率的に業務を進めることができるようになっています。
ただし、ツールを導入するだけでは十分ではありません。社内のルールを整え、チーム全体で同じ方法を使うことで、情報共有の効果を最大化することができます。
ここでは、テレワークの情報共有でよく利用される代表的なツールを紹介します。社内やチーム全体で同じルールを共有することで、情報共有の精度をさらに高めることができます。

チャットツール
チャットツールは、テレワークの情報共有において最も利用されているツールの一つです。メールよりも気軽にメッセージを送ることができ、リアルタイムでコミュニケーションが取れるため、リモート環境でもスムーズなやり取りが可能になります。
代表的なチャットツールには、SlackやMicrosoft Teams、Chatworkなどがあります。これらのツールでは、プロジェクトごとや部署ごとにチャンネルを作成し、チームで情報を共有することができます。
また、ファイル共有やオンライン会議の機能を備えているものも多く、チャットだけでなく業務全体のコミュニケーションツールとして活用できます。テレワーク環境では、チャットツールを中心に情報共有の仕組みを作る企業も増えています。
タスク管理ツール
テレワークでは、誰がどの仕事を担当しているのかが見えにくくなるため、タスク管理ツールの活用が重要になります。タスク管理ツールを使うことで、業務の進捗状況や担当者をチーム全体で共有することができます。
代表的なツールとしては、Trello、Asana、Notionなどがあります。これらのツールでは、タスクの一覧を可視化し、進行状況をチーム全体で確認することができます。
タスク管理ツールを導入することで、業務の抜け漏れを防ぐだけでなく、チームメンバー同士の情報共有もスムーズになります。特にテレワーク環境では、業務の進捗を「見える化」することが重要です。
オンライン会議ツール
テレワークでは、対面での会議が難しいため、オンライン会議ツールが重要な役割を果たします。オンライン会議を活用することで、遠隔地にいるメンバーともリアルタイムでコミュニケーションを取ることができます。
代表的なオンライン会議ツールには、Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどがあります。画面共有や録画機能を活用すれば、資料を見ながら打ち合わせを行ったり、会議内容を後から確認したりすることも可能です。
ただし、オンライン会議が増えすぎると業務効率が下がる場合もあるため、必要に応じてチャットやドキュメント共有と使い分けることが大切です。
クラウドストレージ
クラウドストレージは、テレワークの情報共有に欠かせないツールです。クラウドを活用することで、社内の資料やデータをインターネット上で管理し、チームメンバーと共有することができます。
代表的なクラウドストレージには、Google Drive、Dropbox、OneDriveなどがあります。これらのサービスを利用すれば、リモート環境でも社内のファイルにアクセスできるため、業務の効率化につながります。
また、複数人で同時に編集できる機能を活用すれば、チームでの共同作業もスムーズに進めることができます。
また、クラウドストレージを活用する際には、フォルダ構成やファイル名のルールを整えておくことも重要です。データの探しやすさを高めるためには、統一されたファイル名の付け方を決めておく必要があります。
関連記事:正しいファイル名のつけ方って?基本的なルールやコツを紹介
3.テレワークでの情報共有に関する注意点
テレワークで情報共有を行う際には、ツールを導入するだけではなく、運用ルールや管理方法にも注意する必要があります。特にリモート環境では、情報の管理方法が曖昧だと、必要なデータが見つからない、古い情報が使われる、セキュリティリスクが高まるなどの問題が発生する可能性があります。
そのため、テレワークの情報共有では、社内のルールを整備し、チーム全体で統一した方法を採用することが重要です。ここでは、情報共有を円滑に進めるためのポイントを紹介します。

情報共有のルールを決める
テレワーク環境では、どのツールでどの情報を共有するのかを明確に決めておくことが重要です。例えば、社内連絡はチャットツール、資料はクラウドストレージ、タスクはタスク管理ツールというように、用途ごとに使うツールを決めておくと、情報の所在が分かりやすくなります。
ルールが曖昧なままだと、情報が分散してしまい、必要なデータを探す時間が増えてしまうため注意が必要です。
ファイル管理のルールを統一する
クラウドストレージを利用する場合、フォルダ構成やファイル名のルールを統一しておくことも重要です。ルールが統一されていないと、必要な資料を探すのに時間がかかり、業務効率が低下してしまいます。
例えば、「日付+内容+担当者」などのファイル名ルールを決めておくと、検索性が高まり、情報共有がスムーズになります。
セキュリティ対策を行う
テレワークでは、社外から社内データにアクセスすることが増えるため、情報セキュリティ対策も重要です。アクセス権限の設定や共有範囲の管理を適切に行うことで、情報漏えいのリスクを防ぐことができます。
クラウドサービスを利用する場合は、権限管理やログ管理などの機能を活用し、安全な情報共有環境を整えることが大切です。
情報を一元管理する
テレワークでは、情報がメール、チャット、クラウドなど複数の場所に分散しやすくなります。その結果、どこに何の情報があるのか分からなくなり、探す時間が増えてしまうことがあります。
こうした問題を防ぐためには、社内の情報をできるだけ一つの場所に集約し、一元管理する仕組みを作ることが重要です。
情報共有のタイミングを決める
テレワークでは、進捗状況や業務内容を共有するタイミングが曖昧になりやすいため、定期的な情報共有のルールを作ることも重要です。例えば、毎日の朝会や週次ミーティングをオンラインで実施することで、チームの状況を共有しやすくなります。
また、タスクの進捗を定期的に更新することで、チーム全体の業務状況を把握しやすくなります。
オンライン会議を増やしすぎない
テレワークでは、コミュニケーション不足を補うためにオンライン会議を増やしてしまうことがあります。しかし、会議が多すぎると業務時間が圧迫され、かえって生産性が下がる場合もあります。
情報共有の内容によっては、チャットやドキュメント共有で対応できることも多いため、オンライン会議との使い分けが重要です。
情報の更新を共有する
クラウド上の資料やデータを更新した場合、その情報をチームに共有することも大切です。更新されたことが伝わらないと、古いデータを使って業務を進めてしまう可能性があります。
チャットツールなどを活用して、更新情報をチームに伝える仕組みを作ることで、情報共有のミスを防ぐことができます。
4.テレワークで情報共有する際には
テレワークの情報共有は、ツールの導入だけでなく情報整理の仕組みづくりが重要です。
テレワークの普及により、企業やチームの働き方は大きく変化しました。その中で、業務を円滑に進めるためには、適切な情報共有の仕組みを整えることが欠かせません。チャットツールやクラウドストレージ、オンライン会議ツールなどを活用することで、リモート環境でも効率的なコミュニケーションを実現することができます。
しかし、ツールを導入するだけでは十分ではなく、情報整理やファイル管理のルールを整えることも重要です。社内のデータが整理されていない場合、どれだけ便利なツールを導入しても、必要な情報を見つけることができません。
そこで注目されているのが、デジタル整理の考え方です。デジタルデータの整理や管理方法を学ぶことで、情報共有の効率を大きく向上させることができます。
株式会社デジタル・ファイリング・ラボでは、こうしたデジタル情報の整理方法を体系的に学べる「デジタル整理アドバイザー認定講座」を開催しています。この講座では、クラウド時代のファイル管理やデータ整理、情報共有の仕組みづくりなどを実践的に学ぶことができます。
テレワークの情報共有を成功させるためには、「ツール」「ルール」「データ整理」の3つをバランスよく整えることが重要です。
テレワークやリモートワークが当たり前になった今、デジタル情報を適切に整理し、チームで共有できるスキルはますます重要になっています。情報共有の課題を解決したい方は、ぜひデジタル整理アドバイザー認定講座も参考にしてみてください。

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このコラムを書いた人:有賀 照枝
(株式会社デジタル・ファイリング・ラボ 取締役/デジタル整理アドバイザー®認定講師)
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